五十肩:温めた方がいい?冷やした方がいい?

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みや動きにくさを伴う疾患で、4060代の人々に多く見られるためこの名前がついています。痛みのために肩が上がらなくなったり、日常生活に支障が出たりすることが多く、特に腕を上げる動作や後ろに回す動作が難しくなるのが特徴です。五十肩は、時間の経過とともに症状が自然に軽減することが多いのですが、その間の痛みや不快感にどう対処すべきかが大きな課題です。多くの人が「五十肩には温めるべきか、それとも冷やすべきか」という疑問を持つのもこの理由です。

このブログでは、五十肩に対して「温めるのが良いのか、冷やすのが良いのか」という疑問に焦点を当て、それぞれの方法がどのような状況で有効かを詳しく解説します。症状の経過や痛みの原因に応じて適切な対処法を選ぶことが、五十肩の改善に役立つでしょう。

五十肩とは何か?

まず、五十肩についてもう少し詳しく説明しましょう。五十肩は、肩関節を取り囲む筋肉や腱、靭帯が硬くなったり炎症を起こすことによって、肩関節の可動域が狭くなる症状を指します。この病気は、長期間の炎症や使用過多によって起こるため、進行はゆっくりであり、治癒も数ヶ月から数年かかることが一般的です。症状の進行は3つの段階に分けられます。

  1. 急性期(炎症期):最初に肩に強い痛みが現れ、特に夜間や突然の動作で痛みが増すことが多い時期です。肩を動かすのが困難になり、腕を上げたり後ろに回したりする動作が痛みの原因となります。
  2. 凍結期(硬直期):肩関節が次第に硬くなり、痛みは少し和らぎますが、肩の可動域が大幅に制限されます。この時期には日常生活の動作が非常に制限されることが多く、筋肉が弱くなる傾向があります。
  3. 回復期:痛みがさらに軽減し、肩の可動域が徐々に戻ってきます。この回復は非常に緩やかで、完全に元の状態に戻るまでには時間がかかることが多いです。


五十肩の痛みの原因とメカニズム

五十肩の痛みは、肩関節の周囲に炎症が発生することによって生じます。この炎症は、関節の動きを制限するために筋肉や腱、靭帯が硬直し、肩の動作が困難になることが原因です。炎症が進むと、肩の動きによって引き起こされる痛みが増すため、肩を動かさないようにすることが多くなり、結果としてさらに硬直が進むという悪循環に陥ります。

このような背景から、五十肩に対するアプローチとして、痛みの緩和と可動域の回復が重要な目標となります。そのために、温めるか冷やすかという対処法は非常に重要なポイントとなります。

五十肩には温めた方が良い場合

温めることが効果的な場合は、主に肩の血行を良くしたいときです。血行が良くなると、筋肉や関節の周りの組織に酸素や栄養が行き渡り、筋肉の緊張が緩和されます。また、温めることで痛みを軽減させ、硬直した関節や筋肉をほぐす効果があります。

温めが有効な理由

  1. 血行促進:温熱療法は、血管を拡張させることで血流を促進します。これにより、炎症によって生じた老廃物が体外に排出されやすくなり、組織の修復を促します。
  2. 筋肉のリラクゼーション:温めることで筋肉がリラックスし、肩の動きが楽になることがあります。特に硬直期や回復期には、筋肉の緊張を和らげるために温熱療法が効果的です。
  3. 痛みの軽減:温熱によって痛みの感覚が鈍くなり、慢性的な痛みを和らげる効果があります。温めることで、神経の興奮が抑えられ、痛みが軽減されるというメカニズムがあります。

温めが適しているタイミング

五十肩の温めは、主に急性期を過ぎた後が最も適しています。急性期には炎症が強く痛みが激しいため、温めることで炎症を悪化させる可能性があります。しかし、炎症が落ち着き、肩の可動域が制限される凍結期や回復期には、温熱療法が非常に効果的です。

温め方としては、以下の方法があります。

  • 温湿布:市販の温湿布を肩に貼ると、簡単に肩を温めることができます。湿布は、手軽に使用できるため、自宅でのケアに最適です。
  • 入浴:お風呂に浸かることで、肩全体を温めることができます。入浴はリラックス効果もあり、血行が全身に行き渡るため、非常に効果的です。
  • ホットパックや蒸しタオル:温かいタオルや専用のホットパックを肩に当てることで、局所的に温めることができます。

五十肩には冷やした方が良い場合

一方で、急性期の五十肩には冷やすことが効果的です。急性期は、炎症が強く、肩の痛みが鋭く、腫れを伴うこともあります。この時期に肩を温めると、血行が促進されすぎて逆に炎症が悪化する可能性があります。そのため、炎症を抑えるためには、冷やすことが推奨されます。

冷やしが有効な理由

  1. 炎症の抑制:急性期の痛みは、関節や周囲の組織が炎症を起こしていることが原因です。冷やすことで血管を収縮させ、炎症を抑える効果があります。これにより、痛みや腫れが軽減されます。
  2. 神経の鎮静:冷やすことによって神経の興奮を抑え、痛みを和らげる効果があります。特に急激な動きや夜間の痛みが激しいときには、冷やすことで症状を緩和することができます。
  3. 痛みの軽減:冷やすことで、痛みを感じる神経の信号が抑制され、痛みが一時的に緩和されます。炎症が強い場合は冷却が効果的です。

冷やしが適しているタイミング

五十肩を冷やすべきタイミングは、主に急性期です。急性期は、肩の炎症が強く、痛みが非常に強い時期です。この時期には冷やすことで炎症を抑え、痛みの緩和が期待できます。以下の方法で冷やすことが効果的です。

  • アイスパック:氷をタオルに包んだものや、アイスパックを肩に当てることで、炎症を抑えることができます。1回の冷却時間は1520分程度が目安です。
  • 冷湿布:冷湿布は、市販のものを使用して簡単に肩を冷やすことができます。急性期の痛みを和らげるために冷湿布を使用するのは効果的です。

冷やす時間が長すぎると逆効果になることがあるため、注意が必要です。冷やしすぎると血流が悪くなり、回復を遅らせる可能性があるため、適度な冷却を心がけましょう。


温めるか冷やすかの判断基準

五十肩において、温めるべきか冷やすべきかは、症状の段階によって異なります。以下のポイントを参考に、どちらの対処法が適しているかを判断しましょう。

  1. 急性期(炎症が強い時期):冷やすことが推奨されます。炎症が原因で痛みが強く、腫れが見られる場合には、冷却療法が効果的です。
  2. 凍結期・回復期(肩が硬直している時期):温めることが推奨されます。肩の可動域を改善し、筋肉の緊張をほぐすために、温熱療法が効果的です。

痛みがある場合でも、急性期を過ぎて炎症が落ち着いている場合は、温める方が効果的です。一方で、炎症が強く、痛みが激しい場合には冷やすことが推奨されます。このように、症状やその段階に応じて適切な対処法を選ぶことが大切です。

まとめ

五十肩に対する温めるか冷やすかの選択は、症状の段階によって異なります。急性期には冷やして炎症を抑えることが効果的であり、凍結期や回復期には温めて筋肉をリラックスさせ、血行を促進することが重要です。

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